ワイヤレス+GPS 印刷 印刷 Eメール Eメール

ホワイトペーパー:"The Promising Marriage of Wireless and GPS Technologies" (PDF)" からの抜粋

ワイヤレスとGPSの併用をサポートする組み込み型の半導体ソフトウェア、サービスおよびリファレンス・デザインを提供することで、u-bloxは、集中型の技術を利用する広範囲の新しい位置情報サービス向けに完全なソリューションを提供します。

車両および資産追跡システム

集中型のワイヤレス/GPSアプリケーションがいち早く導入された車両運行管理システムでは、タクシー、トラック、公共輸送機関などの車両を追跡することで、位置を報告し、運転者の行動を監視できます。このシステムは、緊急事態における応答が改善されるだけでなく、速度、燃料の残量、タイヤの空気圧、エンジン温度などの車両情報も送信できます。この場合、車両に内蔵された自動車用のu-blox GPSレシーバーが、GSM/GPRSバックチャネルを通じて位置データやその他のセンサー情報を管制センターに送信します。

アシスト型GPS(A-GPS)による測位の高速化
並列無線通信チャネルとGPSレシーバーを組み合わせることで、捕捉した衛星位置データを、GSMやデジタル地上波放送を通じてすぐに送信できることにより、測位が大幅に高速化されます。u-bloxのAssistNow A-GPSサービスなどのアシスト・サービスは、オンライン衛星支援データへの24時間365日のアクセスを提供します。これはLEONなどのGSM/GPRSレシーバー・モデムと組み合わせて使用でき、これによりほぼ瞬時の測位を実現します。これは、GPS測位に30秒以上も待てない一般消費者用アプリケーションや緊急アプリケーションには特に魅力的です。

道路課金システム
欧州でまもなく始まる欧州自動料金収受サービス(European Electronic Toll Service: EETS)によって、運転者は、欧州連合(EU)の全域で道路使用料を簡単に支払うことができるようになります。このサブスクリプションベースのサービスでは、GPS/GSM技術を内蔵した車載ボックスを利用して、道路使用情報を課金の目的でサービス・プロバイダーに伝達します。EETSは、車載機器を使用して料金を払うことのできる高速道路、トンネル(推測航法搭載のGPSが必要)、橋など、EU全域のすべてのインフラでの利用が予定されています。

パーソナル・ロケーター
GSMとGPSを組み合わせた民生用機器が市場に出回るようになったのは最近のことです。現在では、GSM/GPRS接続とGPSを組み合わせることで、携帯電話のカバー範囲ならば世界中のどこでもデバイスでリアルタイムに追跡できるさまざまなソリューションが提供されています。これらのデバイス(および接続されている人や動物)は、簡単なインターネット「ダッシュボード」を介してリアルタイムで確認できます。手のひらサイズのデバイスは、子供やペットの居場所をオンデマンドで通知できるだけでなく、ティーンエイジャーたちの運転速度さえも通知できます(速度情報もGPSによって得られます)。

緊急サービス
グローバルなCOSPAS SARSAT 406MHz捜索救助衛星通信システムなどの無線ネットワークとGPSを統合すれば、遠隔地でも動作可能なハイエンドの緊急ロケーター・デバイスが実現します。これは、登山家や船員にとって不可欠なデバイスです。これらのデバイスには、携帯電話のカバー範囲とは無関係に、ボタンを押した人の位置情報を含んだ緊急情報を送信し、緊急メッセージや状況メッセージを送信する機能があります。

eCall
車両の緊急サービス用にGSMとGPSを組み合わせるもう1つの構想がeCallです。これは欧州委員会によるプロジェクトであり、EU内で事故に巻き込まれた運転者に迅速な支援を提供します。このサービスは、2014年に導入が予定されており、多数の自動車、トラック、バスのメーカーと欧州自動車工業会(ACEA)の支援を受けています。このシステムでは、エアバッグの作動状態を車内センサーで監視し、GSMを介して自動的に位置の詳細を送信して支援を要請します。


        

ノートパソコン/ネットブック向けの位置情報サービス
集中型のワイヤレス/GPSサービスは、携帯電話、ネットブック、パーソナル・ナビゲーション・デバイスですでに利用可能になっています。さらに、2009年10月22日に発売されたMicrosoftのWindows 7には、u-bloxがサポートしている「Sensor and Location Platform」による、位置認識の機能が組み込まれています。これらのサービスでは、位置に関連して以下のような便利な情報を提供します。

  • 近くで利用できるサービス(買物、レストラン、ATM、公共輸送機関、観光案内、警察署など)には、以下の要素が含まれます。

    • 道順。車両と歩行者向けのナビゲーション。

    • 写真、メニュー、特別奉仕品や特売の広告(「空腹ですか? ピザ専門店Ginoでは半額セールを実施中…左にわずか50メートル!」)。

  • 近くに誰かいるかな?

    • 近くに友人や家族がいるかな?

    • どうしたら見つけ出せるだろう?

    • ソーシャル・ネットワーキング:近くに誰か面白い人がいるかな?(「プロキシミティ・デート」)

u-bloxのGSM/GPSソリューション
携帯機器では集中型のGSM/GPS技術向けに多数の素晴らしいアプリケーションが動作しているため、u-bloxは、 GSM/GPRSモデム・モジュールのLEONファミリーに特殊な機能を実装して、GPSとGSMの統合に必要な設計労力を軽減できるようにしました。

LEON GSM/GPRSモジュールとu-blox GPSレシーバーを組み合わせると、設計者は、LEONを通じてGPSレシーバーに直接フル・アクセスが可能になります。LEONは、簡単な2線式I2Cインターフェースを通じてGPSレシーバーに制御メッセージを中継します。つまり、新たにインターフェースを追加する必要はありません。GSMモデムを介してATコマンドを与えることで、GPSレシーバーを完全に制御できます。このようにGSM/GPS統合を簡単かつ低価格で行うことにより、PCボード・スペースを最適利用できます。


組み込み型のA-GPSクライアント
u-blox GSM/GPSソリューションのもう1つの重要な利点は、LEONに内蔵されている組み込み型のAssistNowクライアントが、オンラインとオフラインのアシスト型GPSをサポートすることです。AssistNowクライアントを搭載した統合GSM/GPSソリューションには多くの利点があります。

  • 優れたGPS性能:ビルの谷間などの弱いGPS信号条件で威力を発揮
  • きわめて高速な初期測位時間:数秒単位
  • リソースが不要:アプリケーションのマイクロコントローラーの負担を軽減
  • ソフトウェア統合が不要:ホスト・マイクロコントローラーの負担を軽減









LEON GSM/GPRSモデムに内蔵されたアシスト型GPSクライアント・ファームウェア


まとめ
GPSとGSMなど、ワイヤレス・テクノロジーの統合には素晴らしい将来性があり、物流、車両運行管理、緊急サービス向けだけでなく、ビジネス、買物、観光旅行、公共の輸送機関、ソーシャル・ネットワーキング、娯楽向けにも、新しく感動的で大きな市場サービスを可能にします。

最も重要なことは、これらの集中型サービスで提供される確かな価値ある提案と収入モデルによって、エコシステム、エンドユーザー、デバイスと最終製品のメーカー、およびサービス・プロバイダーのすべての人が恩恵を受けることです。